毒にも薬にもなりそうにない映画

最高の人生の見つけ方 [DVD]

最高の人生の見つけ方 [DVD]

自動車整備工のカーター(モーガン・フリーマン)と実業家で大金持ちのエドワード(ジャック・ニコルソン)が入院先の病院で相部屋となる。
最初ふたりは相容れない存在としてお互いを見ていたが、ふたりとも余命半年と宣告されて、カーターの作っていた棺桶リスト(死ぬまでにやってみたいことのリスト)を見たエドが自分もやってみたいと誘ったことからふたりの冒険がはじまる。
スカイダイビングや若い頃に憧れていたスーパーカーでレース場を駆けめぐり、さらには世界の絶景を見る旅に。
やがてカーターはリストには載っていないエドの心残りに気付く。

珍しく友人Nが借りてきてくれたDVDです。
「シャイニング」や「バットマン」で狂人的演技をやっていたジャック・ニコルソンと新「バットマン」シリーズでバットマンの装備を製作していた技術者役のモーガン・フリーマンが余命半年を言い渡された金持ちと自動車修理工の役を演じています。
なんで大金持ちのエドが二人部屋なんかにと思っていたら、病院のオーナーである彼の「病院はリゾートホテルじゃない」という持論のせいという皮肉が効いていました。
カーターは貧しいながらも2男1女に恵まれ幸せな家庭を持っていたのですが、現在はみんな巣立って夫婦ふたりきり。
もちろん親父が倒れたと聞いて息子達は駆けつけてきてくれたりはするのですが、何か虚しい。
そこで奥さんの猛反対を押し切ってエドの話に乗るわけですが……
旅先でも奥さんに操を立てているカーターは、もうどんだけ奥さん好きなんだと。
それとジョーン・ヘイズ演じるエドの秘書のトム(本名はマタイだったっけ)が良い人すぎて。
若くて有能でエドのブラックジョクにもブラックジョークで返せるあたり凄い人です。
最初はなんか裏で悪いことでもしてるんじゃないかと邪推してしまいましたが、本当に最後までいい人で、逆に驚かされました。
トーリー的になんとも心暖まるいいお話しすぎて、逆にちょっと退屈だったのは私がスレてしまったからでしょう。