だめだこりゃ

映画「忍 SHINOBI」を見ました。

SHINOBI [DVD]

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山田風太郎の小説「甲賀忍法帖」が原作で、同時期にせがわまさきさんによって「バジリスク」のタイトルで漫画化されたものがアニメ化されこれの出来が非常によかったせいもあって、公開当時から原作ファンにはかなり酷評されていました。
原作とは完全に別物として見ないと楽しめないと言われていたんですけど…
以下愚痴になるので隠しておきます。
原作ファンとしてはどうしても原作と比べてしまいます。
おかげで見ていて腹が立つやら悔しいやら。
時間的に20人出すのは無理だから12人に減らしたのは仕方ないと思います。
でもそれならなんで伊賀の小四郎が甲賀にいるのか意味不明。
刑部かお胡夷だせよ。
原作でいう後半部分を映画化したみたいなのでお胡夷は無理かもしれないけど…
でも伊賀も夜叉丸が出てるんだよね。
しかもなんか不気味な夜叉丸になってしまって。
刑部も代わりに左衛門に能力が受け付いていてなんか不気味なものに…
あんなの左衛門じゃない!!
さらにとどめは朧。
仲間由紀恵さんのせいではないと思いますけどこの映画の朧はあまりにもイメージが違いすぎます。
この映画での朧の「破幻の瞳」はむしろ原作での弦之介の瞳術に近いんじゃないかと。
代わりに弦之介はクロックアップになってるし。
性格もかなり違います。
というか朧と弦之介がいろんな意味で逆転してませんか?
トーリー的にも映画のオリジナルな部分がどうも活きてなくて…
原作とオリジナルの部分の兼ね合いがどうも中途半端すぎてよけい原作ファンの怒りを買っているような気がします。
いっそ原作をもっと無視したほうがまだ原作と別物と割り切れてすっきりしたんじゃないかと。