大和の中にヤマトホテル

イスカンダルから地球への帰途、ガトランティスの艦隊と遭遇し逃げる羽目になったヤマト。
しかし緊急ワープした先は謎の空間で、艦のコントロールを何者かに乗っ取られ、謎の惑星へと誘導される。
惑星を探査しようと、古代、新見、桐生、相原、沢村、アナライザーが探査艇コウノトリで上陸しようとするが、謎の現象が起こり、ヤマトとの通信を絶たれ、気が付くとアマゾンのジャングルに似た場所に放り出されていた。
さらにジャングルの中に、ヤマトの偽装に使われた朽ち果てた戦艦大和があり、内部に入った古代たちは、コウノトリに残ったアナライザーとの通信も絶たれてしまう。
大和内部は、何故かホテル風の内装になっており、ガミラスのドメル艦隊の生き残りバーガーたちが、古代達と同様の経緯で閉じ込められていた。
バーガー達には古代たちの服装がガミラス軍のものに見えていたので、ザルツ人と判断。
無用な諍いを避けるため古代達も話を合わせる。
なんとかホテルからの脱出を探る古代たちだったが、外ではヤマトのワープした軌跡を追ってガトランティスの艦隊が迫っていた。

いやぁー、おもしろかった。
今回登場したガトランティス人って、バイキングか野盗みたいな連中で、なんか白兵戦とかなったらやばそうという感じでした。
結局、白兵戦はなかったですが。
そして、ガミラスのバーガーさん。
戦闘中に目の前で恋人を死なせてしまい、ヤマトに対する憎しみから、帰還命令を無視してたら、変なところに迷い込んで、そこで知らないこととは言え、ヤマトクルーの桐生に恋人の面影を重ねてしまって……
しかも、その恋人っていうのが同期の女艦長の妹なわけで……
謎の惑星の正体は予想通り、滅んだと思われていたジレル人の方舟シャンブロウなわけですが、意味深な名前ですね。

大宇宙の魔女―ノースウェスト・スミス (ハヤカワ文庫 SF 36)

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