ミステリでもなくホラーでもなく

ホラー作家・宇佐見右京の他力本願な日々 (富士見L文庫)

ホラー作家・宇佐見右京の他力本願な日々 (富士見L文庫)

ホラー作家・宇佐見右京は、一歩間違えば引きこもりニートになっていたような人間。
今日も鬼編集者の青鬼から苛烈な原稿催促を受け恐怖に震えている。
取材の名目で訪れた占い師から、霊感があると勘違いされた宇佐見はある相談を受けるはめになる。

これもミステリーと言うには微妙、ホラーと言うには怖くないのですが、会話のテンポが良く、登場人物達も魅力的だったのでサクサク読めました。
右京の双子の弟・左京がときどき怖かったですが。
何というか、表向きは人当たりの良い普通の人なのに、霊が見えたり、そのせいで狂気が垣間見えて。
あと、立野さんも怖いですね。