時間ループもの

今朝、佐々木淳子さんのマンガに「霧ではじまる日」という短編があったのを思い出しました。
手元に原作本がないのでうろ覚えですが。
まったく原因不明なまま、同じ一日を延々繰り返す世界を舞台にしたマンガです。
ただ時間は巻戻っているのに人々の記憶は消えないので、人々は荒んだ生活を送っていました。
そんな世界で、主人公の元へやってきた青年は、主人公にこの繰り返し現象を解消する方法があることを伝えます。
青年には病床の妹がいるのですが、彼女は時間の巻き戻しのせいで、死んでは生き返るを繰り返しているのです。
その辛い状況を打開するために、いろいろと調べて主人公の元へとやってきたのですが……
主人公は時間跳躍の超能力を持っているのですが、時間がループするようになってから、未来へは行けなくなっています。
でも過去に戻ることは出来るので、1日前に戻って昨日起きなかったはずの大事件を起こせば、タイムパラドックスが起きて時間のループが無くなるのではということです。
通常、タイムスリップネタではこのタイムパラドックスをいかに処理するかが重要な鍵になることが多いのですが、まさかそれを逆手にとって、あえてタイムパラドックスを起こさせることで事態を収拾しようとするとは、まったくコロンブスの卵的発想です。
さて、この物語の結末は……