老兵は……

「祝砲の挽歌」
伝統ある陸軍幼年学校の校長を務めるラムフォード大佐は、理事長のヘインズが生徒数の減少を理由に学校を共学の短大にしようと計画していることを知り、学校を守るために彼の殺害を計画する。
開校記念日の前日、祝砲に使う空砲と大砲に細工するラムフォード大佐。
その時、彼は宿舎に校則違反のリンゴ酒の瓶が吊られているのを発見する。
開校記念日当日、ヘインズを挑発し、自分の代わりに祝砲を撃つ様に仕向けるラムフォード大佐。
目論見通りヘインズは大砲の暴発で死亡するのだが……
今回はラムフォード大佐の厳格さが徒となりました。
大砲に細工する時に見たリンゴ酒の瓶を見逃せなかった大佐は、犯人探しを命令するのですが、それは逆に早朝に大佐が大砲の傍にいたことを証明してしまいます。
罪をなすりつけるつもりだった学生は大砲の掃除をさぼって学校を抜け出しデートしていたので大砲にボロ布を詰めることは出来ません。
しかも確実にヘインズを殺すために空砲の火薬を爆発力の大きい爆薬に替えていたのも命取りです。
生徒の過失ではなく、殺人だとコロンボに確信させてしまいました。