ガリレオらしくない

容疑者Xの献身 スタンダード・エディション [DVD]

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予告か何かで柴咲コウさん演じる内海薫刑事が「そんなの湯川先生らしくない」というような意味のセリフを言っていたと思いますが、今回はいろんな意味で「ガリレオ」らしくなかったです。
湯川先生(福山雅治)が唯一「天才」と認める数学者・石神(堤真一)が隣人の花岡母娘が犯した殺人を隠蔽するために手を貸すというものですが、今回石神が仕掛けたトリックは専門的な知識を必要としないもので、私でも途中で気付きました。
そのためドラマ版では恒例となっていた湯川先生がトリックに気付いて、その場で数式を書き始めるというシーンはありません。
そして石神から言われた「今回のトリックを解いても誰も幸せにはならない」に従い、トリックに気付いても当初は何も言わなかったのですが、薫からの叱責で石神に向き合うことにするのでした。
確かに湯川先生らしくないですね。
石神の仕掛けたトリックはわかってしまえば単純なものですが、最初は湯川先生の知る石神がそこまでやるのかが疑問でした。
最後に石神の花岡母娘に対する感情が自らの命を賭けてもいいものだということがモノローグで語られ納得は出来るのですが……
とにかく石神という男は引っかけ問題が好きということも途中で言及されていますし、今回は数学というより心理学の問題だと思います。