湖畔殺人事件

放映に合わせてDVDの廉価版を出すなんて相変わらず角川は商売上手ですね。

並木俊介(役所広司)は義理の娘の舞華(牧野 有紗)の為に妻の美菜子(薬師丸ひろ子)と世間向けには良き両親を演じているが実はすでに別居中。
すでに俊介には仕事で知り合った高階英里子(眞野裕子)と言う愛人もいる。
舞華の有名私立中学受験の為の親子合宿に姫神湖畔のロッジへやってきた俊介だったが、かわいい娘の為とは言え「お受験」になんとなく抵抗を感じていた。
合宿所には並木家の他に2組の親子と講師の津久見豊川悦司)の10人が集まっていた。
そんなところへ突然、英里子が現れた。
俊介の忘れ物を届けに来たというのが表向きの口実だが、去り際に俊介にホテルの鍵を渡していく。
一度は英里子の誘いに乗りかけた俊介だったが、途中で思いとどまりロッジへ戻ると、そこには親たちと英里子の死体があった。
「私が殺した」と言う美菜子。
そして死体を隠して何もなかったことにしようとする親たち。
反対する俊介だったが、娘の「お受験」のためと説得されて証拠隠滅の手助けをする。
しかし俊介は英里子の死に疑問を抱き親たちとを津久見を問い詰める。
そして彼らから語られた事件の真相とは…

レイクサイド マーダーケース [DVD]

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薬師丸ひろ子さんの「私が殺したの」で思わず「Wの悲劇」を連想しました。
あっちは劇中劇という形でしたけど。
原作の「Wの悲劇」でもみんなで犯人をかばって偽装工作をしていましたね。
それはともかく…
基本的に豪華な出演陣でやった割にはあっさりした演出でした。
柄本明さんと豊川悦司さんは異様な雰囲気を醸し出していましたけど。
一応ミステリーということでネタバレは避けますけど、非常に後味の悪い終わり方でした。
ミステリーとしては十分予想出来た犯人ですけど、いざそのことを突きつけられると、ここ数年の現実の事件と重なって嫌な感じがしました。