現金に手を出すな

俺の名前はJ。
暗黒街で幅をきかせているグラパックファミリーの一員だ。
今はしがない下っ端だがいつかはビッグになってやるぜと思い続けてもう○年。
いいかげん組織に義理立てするのもバカらしくなってきた。
なので仲間のI、S、Tと共謀して組織の裏金を盗んで高飛びしようとしたのさ。
ところが組織を裏切った人間が仲間を裏切らないわけもなく、誰かが現金を独り占めして他の連中にはニセ金をつかませやがった。
さらに悪いことに仲間内に潜入捜査官までいるらしいという噂が。
捜査官の目をくぐり抜け、裏切り者と現金をすり替えてさっさと高飛びしねえとな。
さて…
道すがら怪しいやつと金の入った鞄をすり替えながら、まずは偽造屋で偽造パスポートを受け取り、次に手配屋で飛行機か船のチケットのいずれか1つをもらう。
俺はとりあえず手配屋から近い空港から高飛びするつもりで航空券をもらう。
もし気が変わったら交換屋へ言って船のチケットに替えてもらえばいい。
どのみち交換屋は港の近くだしな。
暗黒街に行ってスリや情報屋にコンタクトをとるのもいい。
ただし目当ての奴に会えるかどうかは運次第だ。
トラブルメーカーになんぞ会った日にゃ状況を引っかき回されて訳がわからなくなる。
さて航空券ももらったし俺の荷物は今どうなってるかな。
立ち止まって確認するがまだニセ金のままだ。
あと怪しいのはTだがやつはいま拘留中だ。
留置所の前で待ち伏せるか。
ちょうど出てきたので通りすがりに鞄をすり替えてやる。
一か八かで空港へ急ぐ俺。
追い掛けてくるT。
これはやっぱり当たりだったか。
しかしついに俺はTに追いつかれる。
そしてやつは言った。
「連邦捜査官だ。おまえを逮捕する」
何!?
鞄を開けると確かに本物の現金が。
しかしこれはもともと奴が持っていたもの。
くそ、はめられた。
やつは自分が現金を持っているのを知っていてわざと俺にすり替えさせたんだ。
かくして俺は簡単には出られない刑務所にぶち込まれたというわけさ。

ワルモノ 2

ワルモノ 2

と言うわけでグラパックジャパンから発売されているボードゲーム「ワルモノ2」です。
ことの起こりは今年の初めに大丁さんのところで紹介されていた「インガ」と言うゲーム。
おもしろそうだなと思って調べてみたら去年の正月にI先輩のところでやった「ワルモノ」というボードゲームと同じメーカーだとわかりました。
I先輩というのがこの手のボードゲームが好きなのでひょっとして持ってないかと思い連絡したところ「インガ」はないけど「ワルモノ2」があるので集まることに。
社会人になるとみんなで集まるのがなかなか難しくなり、ようやく都合付いたのが今日という訳です。
「ワルモノ」と「ワルモノ2」は細かい違いはあるものの基本は一緒のゲームです。
ただ一番大きな違いは2ではシナリオというものが導入されたのでゲーム内での時間の進行にあわせて状況が刻々と変わっていくことです。
またそれはゲーム内での時間制限も表しています。
手番が1巡するごとにシナリオシート上のマーカーを進めて指示に従います。
マーカーがシナリオの最後までいくとゲームオーバーになり2人以上生き残っていたらノーゲームになります。
I先輩のルールではそうなったらそのまま続けて別のシナリオに移ることにしていました。
さて、そのシナリオですが、潜入捜査官は逮捕可能の時間帯と不可能の時間帯が存在し、空港や港が封鎖されたりもします。
さらにニセ金には1〜3のナンバーがふられた発信器が付けられており、シナリオによってはこれを頼りに組織の追っ手がやってきてリタイヤさせられます。
他にも強制的に留置場に放り込まれたりすることもあります。
シナリオは全員見ることが出来ますのでこれを逆手に取った行動を取ることも可能です。
時間の関係で4回しか出来ませんでしたがかなりおもしろかったです。
人数は3〜4人となっていますがやはり4人でやるのがお薦めです。
ちなみに「インガ」もおもしろそうなのでI先輩が今度購入することになりました。

ワルモノとインガ
ワルモノ インガ